抄録
本研究では,課題探究として証明することについて,カリキュラム開発枠組みとして学習レベルの移行過程に着目し,それに基づく「内容ー活動対応表」の作成及びその授業化について考察した。その結果,中学校学習指導要領解説数学編をもとに各内容で意図される学習レベル及び移行が「内容ー活動対応表」として整理され得るとともに,理論知と実践知の相互作用に基づいて「内容ー活動対応表」を授業として形づくること(授業化)によって,「内容ー活動対応表」及び学習レベルの移行過程に関する枠組みのうち実現可能な部分と,更に工夫を要する部分が特定し得ることが明らかとなった。