抄録
国立大学附属学校の存在価値が厳しく問われる現在、特色ある附属学校を構築する社会的な要請は非常に強くなりつつある。そこで本研究では、「ものづくりの街浜松」という地域特性を活かし、かつ工学部・情報学部キャンパスに隣接するという利点を活かし、附属浜松中学校において展開されている才能教育に特化した教育の初年度結果を報告するものである。教育事業内容としては、大学をはじめとする外部人材による課外講座の開催や、学校独自の授業開発、自由研究指導、そしてキャリア教育中に位置づけた科学系部活動の高校生との交流などを実施した。今後の課題としては、教育効果の定をいかに進めるか、正規カリキュラム内での教育をいかに進めるかなどが挙げられた。