抄録
筆者らは、小学生における生態系の理解に関するラーニング・プログレッションについて、アメリカと日本の国際比較を行ってきている。本研究の目的は、システムの相互依存性、システム論的分析、動的リサイクリング、環状連結性という4つの構成要素に関する理解がどのように関係しているかを明らかにすることである。小学校1年生から6年生の合計12人を対象とした個別面接が実施された。面接調査で収集したデータ分析の結果、4つの構成要素のうち、システムの相互依存性と環状連結性に関する理解は、関係性を持ちながら発達することが示唆された。