抄録
本研究は,小学校および中学校・高等学校で教育実習を行う学生がもつ理科における「教師主導の授業」のイメージを明らかにすることを目的とした。調査の結果,小学校実習生の91%が「教師主導の授業」を否定的に評価するのに対して,中・高等学校実習生では73%と若干の相違があることが明らかになった。また,否定的に評価した実習生がもつ「教師主導の授業」のイメージは,子どもを無視した教師の一方的な授業であること,否定的なイメージをもったきっかけは大学での講義や教育実習,および学習者としての自らの経験であることも明らかになった。肯定的に評価をした実習生は,学習を成立させるための教師の役割の重要性を指摘した。