本教材はテクノロジーを用いて複素関数を視覚化することで,複素関数の直観的な理解を助けることを目的としている.複素関数はz = x + iyからw = u + ivへの写像w = F(z) と考えられるので,F(z) を表現するためには4 次元空間が必要になるが,ここでは3 次元空間を表現できるグラフィックソフト3D-GRAPES を用い,アニメーションで関数を表現した.空間内に2 つの平行な平面,z 平面,w平面を用意する.z平面上のz0 とその写像であるw平面上のF(z0) との対応関係を線分で表現し,z0を動かすことで線分でつながっているF(z0) の動きを調べることができるようにした.これを用いて,複素関数の振る舞いを調べることが可能である.基本的な複素関数の性質を扱う授業は,大学の工学系学部の基礎科目となっており,本教材によって,複素関数の性質の直観的な理解を深めることができた.