筆者らは,東京理科大学近代科学資料館の展示物を中学校理科の授業で活用できるようにするための発問作りに取り組んできた。その過程で,展示物の手回し発電機,テープレコーダー,リレー式計算機などを題材として電磁誘導の原理の理解を促す取り組みを行った。近代科学資料館の学芸担当である筆頭発表者が,そのような問題意識を持ちつつ来館した中学生に接し,リレー式計算機について説明をしたところ,中学生が強い関心をもってリレー式計算機の試作を伴う自由研究に取り組み,その研究が自由研究コンクールで表彰を受けることになった。そこで,近代科学資料館では,中学生が作成したリレー式計算機を展示し,来館者に電磁誘導と計算機についての問いかけや説明を試みることになった。本研究は,この事例の概要についての報告である