日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 3G4-D4
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高等学校生物の胚発生実験でのBio-STEM発展学習における生徒の生物学的知識の拡張や科学的思考の変容についての実践的研究
奥村 仁一熊野 善介
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抄録

新学習指導要領高等学校「生物基礎」「生物」の教育目標では「日常生活や社会との関連を図りながら生物や生物現象への関心を高め、目標意識を持って観察、実験などを行い、生物学的に探究する能力と態度を育てる」としている。しかし現代の高校生は実体験に培われる生命観が希薄で学習内容が実感を伴って理解されにくく、生物や生命現象を分析的にとらえ総合的・発展的に考察する基盤となる知識に結び付きにくい傾向が強い。「鳥類の胚の発生」についても、孵卵34、46 時間の観察胚がその後ヒヨコになるとは想像できない生徒が毎年多数見られるため、胚の観察後、孵卵操作を継続した発展学習を実施し、雛の人口孵化・誕生を目指した米国Bio-STEM 的実験をプロジェクト学習により生徒に主体的に行わせた。その結果、生物学的知識の拡張が促進されたばかりか、更なるSTEM 的発想が生徒から喚起され、日本の文脈における学習目標達成の促進のみならず米国STEM 教育の見地からも教科横断的な科学的思考の育成に効果的であることが示唆された。

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© 2015 日本科学教育学会
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