主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第41回年会 香川大会
開催日: 2017/08/29 - 2017/08/31
本研究では,大正期から昭和初期にかけて旧制中学校の学科「物理及化学」の物理領域で使用されていた,物理実験書の特色を明らかにした。まず,同じ著者が著した物理実験書を出版年順に比較・分析し,次に,同年代に出版された異なる著者の物理実験書を比較・分析した。その結果,物理実験書は,「生徒実験要目」や「教授要目」などの当時の法令に準拠して作成されているが,実験題目の細かな取り扱いや,実験内容は著者によって異なっていることが明らかになった。さらに,物理実験書は,当時文部省の督学官であり,アームストロングの発見的教授法や,その発見的教授法を日本で紹介した棚橋源太郎の考えの影響を受けていることが明らかになった。