日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
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ISSN-L : 0913-4476
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論文集
算数科と理科学習における「気づき」と「関連づけ」に関する一考察(2)~小学5年算数「単位量あたりの大きさ」と中学1年理科「密度」の学習に着目して~
*橋本 美彦
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抄録

本研究は,理数教師の教科間連携の必要性を明らかにするために行った.理科「密度」の授業実践と意識調査の結果から,算数・数学科と理科の学習では単位の指導に違いがあることが明らかになった。例えば,算数科「単位量当たりの大きさ」の学習では,車の燃費を比較するとき,「1L当たり○km走る」と解答し,○kmが単位になる.しかし,理科「密度」の学習では,「1cm3当たり○g」を○g/cm3という単位で表す.算数科の学習で,単位(燃費○km/L,人口密度人/km2,収穫高○t/haなど)の指導を行うという教科・教師間の連携により,子どもに両教科内容の共通性に気づかせ,子どもの問題解決能力を高める効果があると考えられる.

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© 2019 日本科学教育学会
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