主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究では,TIMSS2019小学校4年生の公開データを用いて,日本の小学生が有する算数と理科に対する情意面の特徴を捉える.分析対象は,TIMSS2019に参加した小学校4年生4196名のうち,48項目の算数と理科の質問紙調査に完全回答を持つ3453名である.分析の結果,算数・理科やそれらの勉強について,算数よりも理科に肯定的である子どもが多いことが分かった.また,授業中の教師との関わりについて,理科よりも算数に肯定的であることも分かった.算数においては,しばしば情意面の低さに注目される.理科との対比を踏まえると,算数の面白さ,楽しさ,難しさの再検討が鍵となる取り組みと示唆された.その際,両教科の固有性および学習内容の関連性に着目する必要性が示唆された.また,情意面と学力の関連を考えると,算数は楽しいや面白いというよりも,算数に対する難しさや苦手さの緩和に視点を置く取り組みが示唆された.