本研究は,アートを科学教育に取り入れる意義の一つとして,アートの初期段階の創作プロセスを経ることにより外部情報と主観情報といったマルチモーダルな情報を組み立てながら,概念解釈を行うことを促進することと仮定した.そこでアーティストの創造過程の初期に行われている情報収集,整理の手法を学ぶことを通して,外部情報と自分自身の主観的感覚的視点をマルチモーダルに取り込みながら情報を統合するSTEAMワークショップを試行し,その中での学生の解釈の視点の拡張を調査した.その結果,短期間のワークショップで,参加者が視点を複数用いながら科学概念を理解していくという過程が観察された.