STEAM教育を推進するためには,まず教師自身が学習者としてSTEAM教育を経験し,その理解を深めておくべきである.本研究では算数・数学展示物を作製する活動に着目し,それがSTEAM教育の理解深化に繋がり得ることを実践事例の分析を通じて明らかにする.分析方法としては,STEAM教育に求められる要件として「教科横断的であること」,「試行錯誤を伴うこと」,「想像的・創造的であること」の3つを挙げ,過去の指導実践で得られた10種の活動事例がこれらの要素を有していたか否かを検討した.その結果として,算数・数学展示作製の活動は,多くの場合でSTEAM教育の3つの要件を満たすことが確認できた.また,来場者にもオリジナルな作品を作らせるような展示を構想すると,STEAM教育の要件が満たされやすいという傾向も見えてきた.