主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第45回年会 鹿児島大会
開催日: 2021/08/20 - 2021/08/22
本研究では、小学校3年理科「光を調べよう」の単元の学習において,モデリングを導入することにより、児童の科学的な概念理解にどのような効果と危険性があるかについて、授業実践を通して検証を行った。意図的にモデリングを導入したクラス(実験群)の児童の描画及び記述と、導入しなかったクラス(統制群)の児童のものを比較すると、実験前の予想や実験後の解釈について、根拠をもって正しく表現することができた児童の割合は実験群の方が高く、モデリングの有効性が示された。しかし、その後、両クラスでモデリングを導入し、発展的な授業を実践した。実験前の予想について、実験群の児童に誤概念が多く見られ、正しく説明できた児童の割合が実験群12%、統制群35%であった。これは、モデリングという科学的な視点の導入に関する危険性と、効果的なモデリング導入にはタイミングが重要であることを示唆している。