日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
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論文集
「文理融合」を目指した高校生による和算探究活動の検討
*小林 徹也
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抄録
本稿では,勤務校における高校1年生に対する「和算の解釈と表現」の探究活動9年間の指導経験に基づき,今後の和算探究活動に必要な「文理融合」と「生成AI」への対応を検討することを目的とした.令和4年度の活動では和算書「因帰算歌」を使用し,238名の生徒が班ごとに現代語訳,数学的内容の表現,英語訳,江戸時代の文化調査を行い,ポスター発表を行った.一方,「文理融合」については,近年の教育未来創造会議やスーパーサイエンスハイスクール事業の影響を受けるが,本校のこれまでの活動は,高校版「文理融合」の探究活動の一例といえる.また,これからの「和算の解釈と表現」として必要なことを確認するため,「生成AI」に上記探究活動を意図したプロンプト入力し,その回答を検討した.その結果,「生成AI」利用において,プロンプト入力の際は「問い」続け,回答を読む際は「批判的」に見る指導が望まれることを指摘した.
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