抄録
本研究では,土砂災害に限定し,気象情報や避難情報に基づいて能動的に避難する人と,受動的に避難する人がいることを前提として,受動的に避難する人でも能動的に避難しようと思う防災情報について,質問紙とインタビューによる主観指標,シングルチャンネル脳波計による生理指標から防災情報の効果について明らかにし,今後の防災学習に示唆を与えることを目的とした.その結果,気象庁が提供する防災情報よりも極めて身近に危機感が感じられる映像情報の提供が求められる可能性が高いことが再確認された.今後の教育上の取組は,文字情報と映像情報の相関関係を正確に理解させ,気象庁が提供する文字情報の意味を刷り込む学習が必要と推察された.