抄録
中学校理科第2学年「気象とその変化」の「自然の恵みと気象災害」の学習に関連して,「日本の天気」における梅雨前線に関する学習で使用する教材を作成した.梅雨前線がもたらす気象災害の発生メカニズムを理解する上で必要な梅雨前線に関する学習の内容は,「梅雨における日本の天気の特徴」「梅雨前線の位置と範囲」「梅雨前線の形成に関わる気団の性質と広がり」「梅雨前線周辺の風系と梅雨前線への水蒸気の流入」「梅雨前線帯の雲と雨の分布」の 5 項目に整理できた.これらについて平成30年7月豪雨の事例を対象に,生徒が資料から事実を見いだすことができる教材を作成した.生徒は,見いだした事実を基に,気象災害の誘因である集中豪雨がどのようにして発生するのかを捉えることができると期待される.