主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会第48回年会
回次: 48
開催地: 函館工業高等専門学校
開催日: 2024/09/13 - 2024/09/15
現代の科学的進化概念には,目的や価値判断は含まれないが,自助努力を鼓舞したり,社会変革の論拠にされたりする事例が絶えない.米国や我が国の高校生や大学生の調査では目的論的な進化観,必要性に基づく用不用説,努力などで獲得した形質が遺伝するなどの誤概念の保持が指摘されてきた.そこで本研究では,自発的概念変化によって獲得可能とされる「生物の共通性」,教授にもとづく概念変化によって獲得可能とされる「光合成・ダーウィン進化」に着目し,中学生と大学生の課題の回答結果を両概念変化研究の視点から捉え直し,我が国の初等~中等教育に至る長期的な教育課程の検討を目的とした.分析結果から,大学生においてもラマルク説など誤概念の増加がみられ,我が国の生物教育課程の課題が浮き彫りになった.自発的概念変化と教授にもとづく概念変化を関連づけた教育課程の内容編成,すなわちLPsの必要性を示唆する結果が導かれた.