日本科学教育学会年会論文集
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Print ISSN : 2186-3628
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証拠の質と強さの認識的理解の深化とアーギュメントにおける複数の証拠の利用の関係性
*俣野 源晃山口 悦司
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抄録

本研究の目的は,小学生に対して複数の証拠を利用したアーギュメントを構成する際,証拠の質と強さの認識的理解に着目した理科授業を行い,単元後の小学生の証拠の質と強さに関する認識的理解の深化がアーギュメントにおける複数の証拠の利用に影響を与えたのかを明らかにすることであった.証拠の質と強さの認識的理解に着目した授業を経験した小学5年生対象に,理科「日なたと日かげの地面の温度」のアーギュメント記述調査と,証拠の質と強さの認識的理解に関する面接調査を行った.その結果,小学生にとって証拠の質と強さの認識的理解の深化が複数の適切な証拠をアーギュメントに記述するか否かに必ずしも影響を与えないという可能性が示唆された.

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