主催: 一般社団法人 日本科学教育学会
会議名: 日本科学教育学会 第49回年会
回次: 49
開催地: 広島大学 東広島キャンパス
開催日: 2025/09/05 - 2025/09/07
誤情報の拡散は,科学的認識や民主主義に深刻な影響を及ぼす.本発表では,米国アカデミーによる報告書『科学に関する誤情報の理解と対策』をもとに,その定義,拡散メカニズム,個人や社会への影響,介入策,今後の研究課題を概観する.報告書は,科学的証拠と矛盾する情報を「科学に関する誤情報」と定義(詳細は本文参照)し,その発生と拡散,誤信念の形成には,発信源,情報伝達の加速を促す仕組み,個人の信念やアイデンティティとの適合性,さらには社会的・構造的要因が関与するとしている.介入は供給・需要・伝達・浸透の各段階で展開され,特に教育現場での活用が期待される.しかし,科学リテラシーのみでは十分とは言えず,誤情報への教育的対応を体系的に位置づけていくことが求められる.