外科と代謝・栄養
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特  集
代謝栄養学を研究する人材をいかに育てるか
―昭和大学の現状と課題―
杉山 彰英土岐 彰千葉 正博菅沼 理江中山 智理石井 理絵大澤 俊亮中神 智和鈴木 孝明渡井 有眞田 裕
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2015 年 49 巻 6 号 p. 283-286

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抄録

 卒前教育は進路決定に多大な影響を与え,代謝栄養学を研究する人材を育てるためにも重要である.しかしながら,各領域とも修得が必要な知識量が増加しているにも関わらず,近年の医学教育改革により講義コマ数は減少している.その様な状況で,代謝栄養学の講義枠のみを増やすことは困難である.昭和大学では多数の附属病院を活用した少人数での臨床実習と,医系総合大学である特色を生かした多職種連携教育を外科代謝栄養学教育に活用している.今後,外科代謝栄養学を研究する人材を育てるためには外科医の増員のみならず,医師以外の研究者の育成も重要である.他職種との早期連携を含めた外科代謝栄養学教育の充実は代謝栄養学を研究する人材を増やす方法の一つとして期待される.また,本学会会員は積極的に指導者・責任者の役割を担っていくべきであり,準備段階となっている本学会指導医制度は代謝栄養教育の指導者・責任者育成の役割も期待される.

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© 2015 日本外科代謝栄養学会
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