外科と代謝・栄養
Online ISSN : 2187-5154
Print ISSN : 0389-5564
ISSN-L : 0389-5564
特集  「消化器癌周術期におけるONSのエビデンスと意義」
胃癌
今村 博司川瀬 朋乃新野 直樹野間 俊樹
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 59 巻 4 号 p. 91-95

詳細
抄録

 胃癌に対する胃切除術後には, 胃切除術後障害によって経口摂取量が減少し, 栄養状態が悪化し, 体重が減少する. さらに, 手術侵襲や術後合併症によってタンパク異化が亢進し, サルコペニアを引き起こす. このような胃切除術後の体重減少やサルコペニアは, 術後のQOL, 術後補助化学療法の継続性, ひいては生命予後にも影響する可能性が示唆されており, これらを予防することが重要な課題となってきている. 近年, 胃癌周術期において, ONSによる栄養療法によって術後の体重減少を予防できる可能性が報告されている. また, 栄養療法に運動療法を併施することで, 体重減少やサルコペニアを予防できるという取り組みも報告されている. そこで本稿では, 胃癌周術期におけるONSによる栄養療法の意義と栄養運動療法の実際と問題点について解説する.

著者関連情報
© 2025 日本外科代謝栄養学会
前の記事 次の記事
feedback
Top