土壌の物理性
Online ISSN : 2435-2497
Print ISSN : 0387-6012
浅代かき強制排水による水田土壌中の放射性物質除染法の有効性に関する事前検討
奥島 修二塩野 隆弘石田 聡吉本 周平白谷 栄作濵田 康治人見 忠良樽屋 啓之今泉 眞之中 達雄
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2012 年 121 巻 p. 43-48

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抄録
東京電力福島第一原子力発電所の事故により放射性セシウムが飛散した農地等における土壌の放射能汚染が深刻化している.本研究では,計画的避難区域である福島県飯舘村の水田を対象として選定した.浅代かき強制排水の除染実験の前に,現地圃場における放射性セシウムの分布実態を調査した.その結果,放射性セシウムは表層 2.5 cm の土に 95 % の放射性セシウムが分布しており,ストークス径が 0.02 mm 以下の細粒分の土に主に吸着していることを明らかにした.この結果に基づき,コンテナを用いた浅代かき強制排水の除染実験を行った.その結果,浅代かき強制排水の除染は少ない排土量で圃場の放射性セシウム濃度を低下させる除染法となる可能性が示された.
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© 2012 土壌物理学会
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