2016 年 57 巻 3 号 p. 69-77
本稿は,社会福祉法人のコミュニティ・エンパワメントに向けたプログラム「夢の花ワークショップ」の効果を明らかにするとともに,その意義を俯瞰的に考察し,今後の展開への一助とすることを目的とした.対象は,障害児・者福祉,高齢者福祉,児童福祉,司法福祉など複合的な機能を持つ社会福祉法人の職員24名であり,2回のワークショップ終了後に自記式質問紙を用いて効果評価を実施した.ワークショップ実施前後の意識と仲間関係について7件法で回答を依頼した.各質問項目の平均値と中央値を算出し,ウィルコクソンの順位和検定を用いて変化を検定した.その結果,ワークショップを通じ,参加メンバーが持つ力を引き出し,発揮する土台を作ることができた.つまり,夢の花ワークショップというエンパワメント・プログラムにより社会福祉法人の職員がエンパワメントされることが実証され,参加と共創を具現化できたと考えられる.