交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号A(研究論文)
都市内交通のトランスポーテーションギャップ解消に向けた索道の役割に関する研究
早内 玄中村 文彦田中 伸治有吉 亮三浦 詩乃
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2018 年 4 巻 1 号 p. A_223-A_228

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抄録

近年、都市内交通としての索道整備が複数報告され、新たな交通手段としての役割が期待されている。 そこで本研究ではトランスポーテーションギャップの考え方に基づき、所要時間の観点から索道の役割を定量的に明らかにすることを目的とする。はじめに、東京都市圏パーソントリップ調査から得られる手段別所要時間分布と人々が受容する所要時間との比較により、都市内交通において現在、既存交通手段では所要時間が受容されない、またはされにくいトリップ距離が複数存在することが明らかとなった。 次に、世界各都市の索道について、同様の比較によりその受容可能範囲が 0.3km4.2km であることが明らかとなった。最後に両者を重ね合わせた結果、課題の残るトリップ距離のうちおよそ 24km の領域における課題を索道が改善しうることが明らかとなった

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© 2018 一般社団法人 交通工学研究会
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