2018 年 4 巻 1 号 p. A_88-A_96
サグ部における渋滞対策の一つとして、速度低下の抑制や渋滞の早期回復を目的とする「走光型視線誘導システム」の設置が全国各地の高速道路で行われている。しかしこの走光型視線誘導システムについて、渋滞流中の捌け台数増加効果を高める発光条件に関する研究は多くない。そこで本研究では、発光体による捌け台数増加効果をより向上させるための発光条件に関する知見を得ることを目的として、ドライビングシミュレータを用いて発光体の設置有無・発光体形状および輝度を変更し、比較運転実験を行った。その結果、走光型視線誘導システムが明らかな捌け台数増加効果をもつことを確認できた。 また、発光体形状および輝度を変更することによる効果の違いに関する示唆を得た。