2020 年 6 巻 2 号 p. A_138-A_146
わが国における都市内高速道路は,建設上の制約から厳しい道路線形を有しており,ドライバーの視行動も交通状況や路側環境により,大きく変化することが想定される.一方で,運転中のドライバーの視行動を日常的に計測することは困難なこともあり,視行動の分析における知見は十分とは言い難い.本研究は,阪神高速道路を対象として,路側や交通状況等に着目し,実道実験,ならびにドライビングシミュレータ実験を通じて,ドライバーの視行動の変化を分析した.側壁の眺望性や交通状況,路外の建物における動的広告情報の存在が視行動に影響を与えていることを示唆する結果が得られた.これらの得られた結果は,都市内高速道路における事故の低減に向けて,道路管理者に共有することで,交通安全対策を検討するための一指針としての貢献が期待される.