交通工学論文集
Online ISSN : 2187-2929
ISSN-L : 2187-2929
特集号B(実務論文)
救援ルートとしての区間選定頻度と復旧日数を考慮した道路啓開計画の検討―高知県道路啓開計画を対象としたケーススタディ
窪田 晃英坂本 淳永田 臨
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2021 年 7 巻 4 号 p. B_10-B_16

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抄録

大規模災害は広域的な道路の寸断をもたらすことから,発災後は負傷者の緊急搬送や支援物資の輸送等の災害応急対応を迅速に行うための早期の道路復旧が必要である.わが国では東日本大震災の道路啓開を教訓とし,特に津波による広域的被害が想定されている沿岸部の地域で道路啓開計画が策定されているが,復旧プロセスの効率性という点で課題が残る.

本研究は,災害による寸断が想定されている区間が救援ルートとして選定される頻度と復旧日数を考慮し,早期に救援ルートの復旧率を高める方策の検討を行う.同一の復旧段階となる被災想定道路のうち,短期に復旧が可能で,より多くの救援ルートとして指定されている区間から優先的に復旧させることで,短期で復旧率の改善を目指す手法を提案する.

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© 2021 一般社団法人 交通工学研究会
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