脳卒中
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総説
脳小血管病の概念と分類
冨本 秀和
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2013 年 35 巻 2 号 p. 128-132

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抄録
 要旨:脳小血管病は小血管の病理変化,またはその結果生じる微小病変を意味し,それらに起因する比較的均質な病理・臨床像を包摂する病態である.その大部分は,1型の高血圧性小血管病と2型のアミロイド血管症に分類される.前者はラクナ梗塞,白質病変,脳出血が主体で,認知症を来す場合は皮質下血管性認知症と呼称される.後者は皮質下出血や白質病変の原因となり,ほとんどのアルツハイマー病患者で合併がみられる.本稿ではそれぞれの病態や臨床症候について概説し,さらに両型の相互の関連についても述べる.
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© 2013 日本脳卒中学会
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