脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
短報
偽性外転神経麻痺を呈した視床傍正中部梗塞の1例
野村 誠三上 裕嗣渡辺 武士鈴木 仁尾野 精一
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 35 巻 3 号 p. 232-234

詳細
抄録
 要旨:視床傍正中部の限局した脳梗塞により偽性外転神経麻痺(pseudoabducens palsy)を呈した1例を報告した.症例は心房細動の既往のある78歳男性.複視と左上下肢の筋力低下で発症した.頭部MRIでは右視床傍正中部の急性期梗塞を認め,外転神経核に明らかな異常は認められなかった.以上より外転神経核ではなく,右視床傍正中部梗塞により偽性外転神経麻痺を生じたと診断した.本邦での偽性の報告は過去4例と少なく,一過性で見逃されていた可能性がある.
著者関連情報
© 2013 日本脳卒中学会
前の記事
feedback
Top