脳卒中
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症例報告
VWIで破裂動脈瘤と診断し得た脳底動脈先端部微小動脈瘤に対しステントアシスト法を用いコイル塞栓術を施行した1例
土屋 尚人大倉 良太藤原 秀元吉村 淳一
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2022 年 44 巻 2 号 p. 147-151

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抄録

【緒言】微小動脈瘤の破裂例では非動脈瘤性のくも膜下出血との鑑別が困難な場合がある.くも膜下出血例にみられた脳底動脈先端部の微小動脈瘤に対して血管内治療を施行した経験につき報告する.【症例】48歳,女性のくも膜下出血症例.脳底動脈先端部に微小動脈瘤を認めたが,サイズや形状から出血源と断定できなかった.5日後に再検した血管撮影では動脈瘤に変化はみられなかったが,MRI VWIで動脈瘤壁に増強効果を認めたため,破裂瘤と考え治療した.発症から17日後にstent assisted coil embolizationを行い,経過良好で退院した.【考察・結語】MRI VWIの所見は破裂と断定しにくい微小動脈瘤の治療方針決定に際し重要な判断材料となると考えられた.Horizontal stent法は脳底動脈先端部微小動脈瘤のコイル塞栓術において有用と考えられた.

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© 2022 日本脳卒中学会
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