脳卒中
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Intracranial fibromuscular dysplasiaによる若年発症脳梗塞の1例
ポジトロンCTによる検討
高野 健太郎佐渡島 省三井林 雪郎一矢 有一藤島 正敏
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1992 年 14 巻 4 号 p. 430-436

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抄録

症例は基礎疾患のない19歳の男性.突発した左片麻痺を主訴として入院した.CT上, 右大脳基底核および右中大脳動脈分枝領域に梗塞巣を認め, MRIは出血性梗塞の像を呈した.脳血管撮影では右内頸動脈サイフォン部に高度の狭窄と右内頸動脈起始部, 右中大脳動脈主幹部に “string of beads” を認め, intracranial FMDと診断した.ポジトロンCTでは右大脳半球で梗塞巣より広範囲に脳血流や脳酸素消費量の低下がみられた.若年男性のintracranial FMDは稀で, またintracranial FMDにおける脳血管障害の予後は比較的不良であるとする報告が多い.その一因として本症例の様に広範囲な脳循環代謝障害が存在する可能性が考えられた.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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