脳卒中
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橋出血および小脳出血に対する定位的血腫溶解排除術
土井 英史駒井 則彦宮本 悦男中井 易二兵谷 源八
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1985 年 7 巻 2 号 p. 129-135

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抄録

1978年以来、著者らは高血圧性脳出血に対してCT定位脳手術法を用い血腫を吸引溶解排除している.今回, 橋出血6例と小脳出血7例について報告する.
年齢は44~75歳, 平均56歳で男性7例, 女性6例である.手術時期は発作後6時間~36日であるが血腫除去率との間に相関はなかった.血腫除去率は橋出血で平均73.3%, 小脳出血で88.4%であった.手術効果は橋出血では意識障害, 呼吸機能, 四肢麻痺などの改善が認められ, 小脳出血では全例ADL1~2に回復した.また, 手術手技に起因した症状の悪化や死亡例は認めなかった.手術適応は橋出血ではunilateral typeが適応となり, massive typeは救命し得てもuseful lifeは得られない.小脳出血では小脳症状, 頭蓋内圧充進症状など神経症状を有するgrade 4aまでの症例すべてに手術適応があり, 術後すみやかにこれらの症状が回復し, 良好な機能予後が期待される.

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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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