2018 年 27 巻 4 号 p. 313-317
【目的】腋窩動静脈を用いた前胸部バスキュラーアクセス作成術(axillo-axillary loop graft; AALG)の経過および予後につき検討を行う.【方法】2012年9月より2016年7月までにポリウレタン製人工血管を使用して腋窩動静脈を用いたAALGを8例(6例はarteriovenous graft; AVG,2例はarterioarterial graft; AAG)に作成した.【結果】透析導入から前胸部アクセス作成術までの期間は15.0±11.3年であった.一次開存率は1年で66.7%,3年で50%,二次開存率は1年で88.3%,3年で66.7%であった.【結論】両上肢または下肢の血管でのアクセス作成が困難となった場合に皮下トンネルカフ付カテーテル留置が選択されることが多いが,AALGも一つの選択肢として有用であると考えられた.