日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
吻合部穿刺とプルスルーが有効であったVascular Access Intervention Therapyの一例
村井 則之 向後 寛子
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 29 巻 1 号 p. 57-59

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抄録

症例は60歳男性,左手関節中枢で橈骨動脈と橈側皮静脈で作成されたVA(Vascular Access)を用い透析を受けていたが,前腕のシャント閉塞,透析困難にて当院を紹介受診した.同日緊急にてVascular Access Intervention Therapy(VAIVT)を施行.静脈中枢の肘付近にて穿刺し血流と逆行性にガイドワイヤーの通過を試みるも吻合部中枢の石灰化閉塞部位をガイドワイヤーが通過できず.吻合部を穿刺してプルスルーを行うことでVAIVTを完遂できた症例を経験したので報告する.

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