日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
破裂性腹部大動脈瘤Abdominal Compartment Syndromeに対してABTHERA治療システム(腹部NPWT)が有効であった1例
石田 敦久 森田 一郎磯田 竜太郎間野 正之
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2020 年 29 巻 4 号 p. 219-223

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抄録

破裂性腹部大動脈瘤術後abdominal compartment syndrome(ACS)に対してABTHERA治療システムが有効であった1例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告する.症例は71歳男性.腹痛にて救急搬送され,単純CTにて破裂性腹部大動脈瘤と診断された.緊急EVAR施行した術後にACS発症し,開腹減圧術と腹部Negative Pressure Wound Therapy(NPWT)の1方法であるABTHERA治療システムを施行した.本システムは,腸管浮腫・浸出液の管理,腸管色調観察・閉腹手技が容易であった.

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