日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
講座
シャント不全に対する血管内治療
江口 大彦
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 31 巻 1 号 p. 21-25

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抄録

シャント不全に第一選択の治療は経皮的バルーン拡張術であることに異論はない.シャントには自己血管シャント(Arteriovenous Fistula: AVF)と人工血管シャント(Arteriovenous Grafting: AVG)の2種類があり,シャント狭窄の好発部位は異なっているため,治療に対するアプローチも若干異なる.本稿では,シャント不全に対する経皮的バルーン拡張術の手技の実際について述べ,早期再狭窄を繰り返す症例や中心静脈狭窄・閉塞病変に対する治療方針,さらにステントグラフトやDrug-coated Balloon(DCB)などの付加的処置についても言及する.

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