日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
右内・外腸骨動脈の圧迫による右腸骨静脈圧迫症候群の1例
中島 隆之 佐藤 央田中 良一
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2023 年 32 巻 3 号 p. 165-168

詳細
抄録

腸骨静脈圧迫症候群(iliac compression syndrome)は左下肢に多く,右下肢での報告は少ない.今回われわれは,右下肢浮腫,右鼠径部痛,静脈性跛行を主訴とする54歳,男性を経験したので報告する.CT検査では右内・外腸骨動脈による右外腸骨静脈の圧排所見と外腸骨静脈の血栓を認めた.治療は血栓吸引とステント留置を施行した.術後26カ月後にステントは閉塞したが症状の再発はない.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top