麻布大学獣医学部
岡田獣医科医院
2000 年 53 巻 3 号 p. 154-156
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進行性の後躯麻痺を主訴として来院した8カ月齢のゴールデン・レトリーバー種に対し, 脊髄造影検査を行ったところ, 第1腰椎部に硬膜内髄外腫瘤が確認された. 治療として椎弓切除術ならびに硬膜切開による腫瘤の摘出を行った. 摘出腫瘤の病理組織学的検査において, 尿細管様構造と糸球体様構造が認められ, 腎芽腫の上皮型と診断された. また, 術後の回復は良好で, 現在13カ月を経過しているが, 再発や転移を示唆する臨床症状の発現は確認されていない.
綜合獸醫學雑誌
日本獸醫協會雑誌
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