Journal of Veterinary Medical Science
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卵丘細胞によってクラス分けした水牛卵子の体外受精による分割能
鈴木 達行Singla S.K.Sujata JailkhaniMadan M. L.
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1991 年 53 巻 3 号 p. 475-478

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抄録
屠場由来卵巣から水牛の卵子を採取した. 顕微鏡下で卵丘細胞の形態から卵子をクラス分けし, 5%発情水牛由来血清を含む25mMヒーペス緩衝TCM-199培地で, 39℃, 5%炭酸ガス器気相条件下で培養した. 体外培養の20~24時間後に4頭の種雄水牛由来精子で, それぞれ受精した後, 1%発情水牛由来血清を添加したTCM-199培地で, 39℃, 5%炭酸ガス相条件下で培養した. コンパクトに集合した卵丘細胞を持つ良質の卵子(67.3%, 33/49)では, 部分的に卵丘細胞が剥がれたり, 薄い卵丘細胞を持つ普通の卵子(27.5%, 25/91), 卵丘細胞の剥がれた不良卵子(3%, 3/100)に比べて有意(P<0.01)に高い分割率を示した. また種雄水牛間では, 実質的な受精率と分割率の変動が16%~43.8%の範囲でみられた. この方法により得られた後期桑実胚を14頭の受胚水牛に移植したところ, 1頭が60日と90日の鑑定で妊娠と診断された.
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