Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
スナネズミ(Meriones unguiculatus)とマウスにおける腸Peyer板の分布と微細形態の比較
駒沢 敏伊木 治子大村 美麻筒井 茂樹藤原 公策
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 53 巻 5 号 p. 899-904

詳細
抄録
スナネズミとマウスの間では, 腸Peyer板(PP)の分布と微細形態学に差異がみとめられた. スナネズミのPPは十二指腸から回腸にわたってほぼ平等に分布していたが, マウスでは回腸下部でより密な分布がみられた. スナネズミのPP総数は少ないが各PPのリンパ濾胞数はマウスのそれよりかなり多く, 濾胞総数はマウスより多かった. 電顕観察では, スナネズミのPPドームを被う上皮細胞には, 微絨毛の短いものと長いものの2種類が存在したが, マウスでは中間的な長さの微絨毛を有する上皮細胞で均一に被われていた. スナネズミのドーム吸収上皮細胞の一部は, マウスにおける低分化陰窩細胞に類似の形態を示し, 未熟なM細胞である可能性が示唆された.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top