Journal of Veterinary Medical Science
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G10P11型と両面交差を示すG6P11型ウシロタウイルスの分離
福冨 豊子藤原 三男實方 剛明石 博臣
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1995 年 57 巻 4 号 p. 739-741

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抄録
散発的に流行した子牛下痢症35例から, A群ウシロタウイルス4株(OB94-1~OB94-4)を分離した. 交差中和試験とPCR法により, OB94-1・2はG6P5型, OB94-3はG10P5型に型別された. これに対し, OB94-4は, Lincoln株(G6P1)と片面交差, KK 3株(G10P11)とは弱いが両面交差を示し, PCR法によりG6P11型と判明した. このことからOB94-4は, 他のG6型ウシロタウイルスとは異なる抗原性状を示す新しいG6型であることが明らかとなった.
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