抄録
肩甲下筋腱断裂を伴った腱板断裂に対する鏡視下腱板修復術の治療成績を検討した.対象は術後6ヶ月以上経過観察し得た肩甲下筋腱断裂(SSC)を伴った腱板断裂の49肩であった.平均年齢67.3±11.6歳で,術後平均経過観察期間は12.4±5.2ヶ月であった.永澤分類によるSSCの断裂形態はType1が25肩,Type2は8肩,Type3は11肩,Type4は5肩であった.50%未満のLHB部分断裂は12肩,50%以上の部分断裂は5肩,完全断裂4肩で,LHB断裂非合併例は28肩であった.SSC断裂を伴った49肩の平均JOAスコアは術前64.6±10.8から術後95.9±6.2に有意に改善した.本研究においてSSC断裂合併例は全体のおよそ2/3を占め,SSCとLHBの処置は重要と考えた.SSC断裂合併した腱板断裂に対する鏡視下修復術の臨床成績は良好であった.