抄録
鏡視下腱板修復術後の等運動性外旋筋力が術後12か月までに健患比正常範囲を達成するための術後早期の外旋筋力の目標値を設定することを目的とした.一次修復が可能であった50例を対象に,術後3,6,9,12か月に外旋運動時のピークトルク健患比を算出し,術後12か月の時点で0.9以上を陽性,0.85未満を陰性とした二分変数を従属変数とした.受信者操作特性(ROC)曲線を用いて術後3,6,9か月における外旋筋力健患比のカットオフ値を算出し,妥当性を検討するため曲線下面積(AUC)を求めて評価した.各時期におけるAUCは,術後3か月0.63(p=0.08),術後6か月0.69 (p < 0.05),術後9か月0.72(p < 0.05)であった.カットオフ値は術後3か月0.55,6か月0.80,9か月0.79であった.各時点での目標設定は,患者のリハビリテーションの指標となり,意欲向上につながるものと期待できる.