抄録
鏡視下腱板修復術(以下ARCR)術後のMRIで見られる生体吸収性アンカー周囲の水腫・浮腫性変化の有無を評価し術中所見や術後成績との関連を検討した.ARCRを行い,術後1年以上の経過観察とMRI撮影が可能であった147肩を対象とした.手術はsuture bridge法を用いて内側列,外側列にアンカーを挿入し腱板の修復を行った.術後1年時に撮影したMRI T2脂肪抑制画像で,アンカー周囲の水腫・浮腫性変化の有無を評価し,水腫・浮腫性変化を生じた群をA群,生じなかった群をB群とし,Fisher正確検定を用い検討を行った.水腫・浮腫性変化は22例(15.0%)に見られ,A群において,女性の割合(50.0%)と大断裂例の割合(50.0%)がB群(順に37.6%,27.2%)に比し多い傾向にあったが有意差は認められなかった.両群で再断裂率に有意差は無かった(A群9.1%,B群9.6%).生体吸収性アンカー周囲の水腫・浮腫性変化は,過去の報告と概ね同等の出現率であった.