肩関節
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脱臼
鏡視下Bankart&Bristow変法の術後成績と合併症
堀家 陽一古屋 貫治磯崎 雄一月橋 一創岡田 浩希小野寺 洋介田村 将希阿蘇 卓也筒井 廣明西中 直也
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2025 年 49 巻 2 号 p. 360-363

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抄録

肩関節前方不安定症に対する鏡視下Bankart&Bristow変法(ASBB)の術後成績と合併症を評価するために,2014から2023年に再脱臼ハイリスク群に対しASBBを施行した44例46肩のうち,術後1年以上経過観察が可能であった19例20肩を後ろ向きに調査した.術後の日本肩関節学会肩関節不安定症評価法(JSS-SIS),Rowe scoreは術前に比べて有意に改善した(p<0.001).スポーツ例では日本肩関節学会肩のスポーツ能力の評価法(JSS-SSS)が有意に改善(p=0.002)し,復帰率は100%,平均復帰時期は4.7か月であった.一方,てんかん患者1例で再脱臼を認め,移植骨片関連の合併症が45%の症例で発生した.骨癒合率は45%と低値であったが,非癒合群でも良好な臨床成績を示した.また,術後の骨頭骨棘新規発生が3例で認められた.ASBBは再脱臼ハイリスク群に対して有用で,早期スポーツ復帰を可能にする術式である.しかし,特有な合併症も多く,術式の改良と長期成績の評価が必要である.

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© 2025 日本肩関節学会
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