2025 年 49 巻 2 号 p. 489-492
本研究では, 拘縮肩患者における屈曲可動域改善に優先される運動方向やその角度を検討した. 初回来院時の内転, 下垂位外旋, 下垂位内旋, 90°外転位内旋および外旋, 90°屈曲位内旋および外旋可動域の7項目を説明変数, リハビリテーション終了時の屈曲可動域を目的変数とし決定木分析を行った. その結果, 屈曲可動域150°以上の獲得に影響を与える因子として, 深度1で下垂位外旋(38°以上), 深度2で90°屈曲位内旋(-22°以上), 深度3で90°屈曲位外旋(68°以上)が抽出された. 下垂位外旋38°以上の可動域を有する場合, 84%が150°以上の屈曲可動域を獲得する結果となった. これらの基準を満たない場合, 屈曲可動域制限が改善されにくい可能性が示された. 今回の結果は, 拘縮肩患者における可動域改善の予後予測として活用できると考えた.