九州歯科学会雑誌
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一口量を考える
歯科保健指導における食行動変容のための視点
中道  敦子
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2015 年 69 巻 4 号 p. 94-102

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抄録
歯科衛生士は,歯科保健指導によって全身の健康に貢献するために,対象者の日常生活や食行動を良く知る必要がある.その上で,対象者を行動変容させるために,適切な助言を行わなければならない.  本稿では,肥満などの生活習慣病の予防のために,咀嚼回数を増加させる具体的な研究を紹介した.筆者らの研究では,一口量を減らして食事を摂る事が,結果として咀嚼回数を増加させることを食品の実食によって検証した.さらに,一口量を減らして食事を摂ることは,嚥下に適した食塊の形成につながることも確認した.続いて,一口量を減らすための食べ方として,丸かじりよりもナイフやフォークなどの食具を使用する方が一口量が少なく,咀嚼回数が多くなるとの塩澤らの報告を紹介した.加えて,筆者らが作成した行動変容が必要な対象者をスクリーニングするための短縮版食行動質問票を紹介した.  これからの歯科衛生士は,対象者への助言の科学的根拠となる研究を蓄積していくことが重要である.その研究視点は,日常生活の些細な事象についての実証であると考える.
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© 2015 九州歯科学会
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