日本鉱物学会年会講演要旨集
日本鉱物学会2004年度年会
セッションID: k01-13
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希ガス同位体と結晶学的データに基づいたキンバーライト中のオリビンについての考察
*橘 由里香兼岡 一郎田賀井 篤平
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抄録

ダイアモンドやカンラン岩ノジュールを含む噴出岩であるキンバーライトは、揮発性成分やREEに富み、地球の内部状態を知る上での鍵として大いに期待ができる岩石である。しかしながら、そのソースの生成深度は、ダイアモンドの温度圧力条件から地下150km以下であるとされるのみで、地下2900kmまで未だ諸説ある(Dawson 1972, Smith 1983, Ringwood 1992等)のが現状である。固体同位体組成では「マントル深部起源のOIB(海洋島玄武岩)様の物質」と「上部マントル起源の物質と地殻物質のミキシング」の見分けがつかない。そこで、両者が明らかに異なる値を示す3He/4He比を用いることが有用となる。本研究では、西グリーンランド産のキンバーライト中のオリビンを対象とした。

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© 2004 日本鉱物科学会
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