関東東山病害虫研究会報
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畑作物・野菜の虫害
ダイズの晩播はカメムシ類の被害軽減に有効である
酒井 和彦
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2021 年 68 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

ダイズの播種時期を遅らせることによる,子実吸汁性カメムシ類の防除回数削減について,場内ほ場における小規模な試験で検討した。品種「里のほほえみ」において,慣行の 6 月下旬播種では子実吸汁性カメムシ類の加害が甚だしく,子実の被害粒率を 10%以下に抑制するためには開花期後の防除は 3 回または 4 回必要であった。これに対し,播種時期を慣行より約 3 週間遅らせた 7 月中旬にすると,ダイズの莢伸長期後期から子実肥大初期に当たる開花期の 3 週間後頃からのエチプロール水和剤 2 回散布で子実被害粒率を 5 〜 10%程度に抑制することが可能であった。7 月中旬播種の場合,播種量を慣行より約 50%増すことにより播種の遅れに伴う生育量の減少を補い,収量を確保できると考えられた。

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