2020 年 63 巻 p. 37-43
ナノレベルの「粒子制御」と「表面処理」を施した炭酸カルシウムは様々な用途に機能性フィラーとして用いられ,特にシーラントや接着剤等に優れたレオロジー特性を付与する。しかし,その増粘メカニズムとその制御法が不明であった。そこで,炭酸カルシウム粒子が分散したシーラントや接着剤の増粘メカニズムを明らかにするために,炭酸カルシウム粒子表面を模倣した表面間に閉じ込められた液状可塑剤の粘度をナノ共振ずり測定装置を用いて測定した。すると,炭酸カルシウムの増粘メカニズムは他の材料(フュームドシリカや有機系の増粘剤)とは違う特異なメカニズムであることが分かったので詳しく紹介する。